池口研なう!

島田 裕

島田 裕

 学部3年生の皆さん,こんにちは.博士後期課程2年の島田裕です.

 私は,4年前の2007年3月に池口研究室に配属されました. 今のみなさんと同じように研究室選びをしたときからもう4年,あっという間に過ぎてしまったなと感じます. 池口研究室での 4年間を振り返ると, 「あっという間」に感じてしまうほど,自分にとってとても充実した日々になっています. さて,ここでは,私の視点から,池口研究室での3つの充実ポイントを紹介したいと思います.

研究が楽しい!

研究スタイル

 研究室に配属されてしばらくすると,卒業研究に向けて研究テーマを決めなければなりません. テーマが決まらずに悩んでしまう人もいるようですが,私の場合はすぐに決まりました. ある日,池口先生がやって来て「この研究,おもしろそうじゃない?」と言い,「おもしろそうですね!」と答えたときから今に至るまで,私はその研究をしています. 最初は,単に話を聞いて,『おもしろそうな』研究だなぁと思っただけでしたが,池口先生と熱い議論を交わしていくにつれ,それが『おもしろい』研究へと変わっていきました.

 みなさんの中には,研究とはどんなことをするのだろう?と思う人もいると思います. 私の場合,考える(考えていることを紙にばーっと書き出します)→ プログラムを書く → 数値実験するという作業の繰り返しです. このように簡略化して書いてしまうと単調な作業を繰り返しているだけという印象になってしまいますが,実際は違います. 得られた結果を元に研究が着々と前に進んでいくときもあれば,プログラムが間違っていて実験をやり直さなければならないこと, 想像していた結果が出ずに悩んでしまうこと,思いもよらない結果が出て驚いてしまうことなど,一見すると単調な作業の繰り返しの中で様々なことが起こります. そして試行錯誤の結果,得られた結果が新しい発見であるとわかったときには,とても嬉しい気持ちになります.

 研究のおもしろさは新しい発見をすることだけではありません.研究を通して,研究室のメンバーや様々な分野の方々と広く交流できる点も研究の魅力の一つだと私は思います. また,考えるプロセスで行き詰まってしまったとき,研究室の中で議論するだけでなく,は池口先生とお酒を飲みながら議論を交わしたりすることで,問題が解決するということが多々あります.

モノ作りが熱い!

製作したモノ

 私の場合は,主にコンピュータを使って研究をしていると書きましたが,それだけではありません. そうです,実際に何かを作って動かしてみるという,とても面白い作業も行っています! 最近では,池口先生のパワフルな舵きりの下,色々なモノ作り体験をすることができました. 例えば,普通の単振り子を2つ繋げた2重振り子を作製したり,ホタルの同期現象を電子回路で再現したり,たくさんのメトロノームを使って同期実験を行うなどなどです. また,私は実際に作製には関わっていませんが,今年の卒論生の末藤君はカオスマッサージマシーンの作製をしました.

 「作製しました」と簡単にまとめてしまいましたが,実際にモノを作ってみると意外と難しいことに気づきます. 頭の中では,「こんなのこうやっちゃえば,上手くいくだろう」と思ってやってみても,なかなか上手くいかないということが何度かありました. その度に,材料を換えたり,作る方法を変えたりする過程は大変な一方で,とても楽しいものでした. 最近では,「次は3重振り子!!」と池口先生と話しています.モノ作り,とても“おもしろそう”だと思いませんか? ぜひ,一緒に三重振り子やその他色々なモノを作りましょう.“おもしろい”ですよ!

海外での発表(旅行)!

旅行先

 研究を進めていくと,色々なことがわかってきます. そこで,得られた研究の成果を発信するために,国内外の会議に参加して発表することになります. 写真をとることが好きな私は, 海外での発表のとき, いつもカメラを携えて出かけ,たくさん写真を撮っています. もちろん発表もきちんとします. そして発表のあと,日常から離れて,知らない国の文化や日本では見たことのない風景に触れることはとても魅力的です.

 2010年9月,私は,池口先生に勧められて,ポーランドとドイツで開催された国際会議に参加するために1ヶ月間をヨーロッパで過ごしました. 1ヶ月の旅の間には,飛行機に預けた荷物が無くなったり,道を聞いたら全然違う場所につれて行かれたり, ホテルの予約が手違いで2011年の9月になっていたり,夜道に迷いながらレストランを探していたら怪しいお姉さんが話しかけてきたり (Do you go to strip? No, I'm very hungry now. That's good!)などなど,色々と貴重な体験をすることができました.

 今でこそ,何とか英語で発表できるようになっていますが,最初はとても大変でした. 慣れない英語で文章を書くことや,英語でのプレゼン・議論など,うまくいかないことばかりでした. 上手くいかなくなるごとに,池口先生から,ときには厳しい指導を受けながら,課題に取り組んでいくうちに,徐々に力をつけていくことができました. 本来であれば,研究がどのようなものかほとんど分かっていない当時の私が,世界に通用する英語の原稿(日本語の原稿であっても)を書くことや, 外国の方と英語でコミュニケーションが(なんとか)とれるようになってきたのは, 池口先生の熱いご指導のお陰です.

 池口先生がよく口にする言葉で, 私が密かに気に入っている言葉があります. 「何事にも前向きな姿勢で取り組む」という言葉です. まだまだ,「何事にも」とまではいきませんが,前向きの姿勢で取り組んで来たからこそ, 私は池口研究室に入ってから色々な『おもしろい』ことを体験できたと思っています. 実は,この「何事にも前向きな姿勢で取り組む」精神が,池口研究室での充実した生活の肝なのではないかと思います.

 池口研究室の充実ポイント,どうでしたか?池口研究室に入って,ぜひ,大学生活の残り1年を,そして修士からの2年間を充実したものにしませんか?一緒に楽しく研究をしましょう!

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