みなさん,こんにちは.池口研究室究室OBの細田です. 私は2005年に大学院修士課程を修了し,今は富士ゼロックス株式会社で複合機のソフトウェア開発を担当しています. 池口研究室に在籍していたときは,隔年結実現象を起こす農作物の収穫量の研究をしていました. 実際のデータを日々いじくり回し,先輩方とホワイトボードの前で深夜まで議論をしたのは貴重な経験です. さらには2度も海外での発表を経験させてもらい,自分の人生の中でも最も充実した3年間でした. これから研究室に配属になる皆さんも,是非研究生活をエンジョイしてもらいたいと思います. さて,研究室紹介ということですが,既に研究室を卒業してから5年ほど経過しておりますので, 企業に就職してから思うことを中心に池口研究室の雰囲気やメリット,さらには卒業してからの池口研究室とのつながりなどを書いていこうと思います.
まず,今の企業ではデータで物事を説明するスキルが要求されます. 巷で流行の(もう古い?)論理的思考やロジカルシンキングなどが近いのですが,現場ではそれらの知識に加えて, なぜその現象が発生しどこが最も問題となっているのか,というもう一段深く堀り下げた内容までをデータで説明する力が要求されます. 説明するスキルについては,書籍などである程度習得することはできます. しかし,データに関する感覚・センスというものは,実際にデータをこねくり回して,それが起きた背景について, コーヒー片手に夜な夜な頭を抱えることで身に付くものだと実感しています. 私が池口研究室に入って最も役に立っていると思うことは,このデータに対する感覚です. 池口研究室では,いつも当たり前のように,あーでもないこーでもないとデータに関する議論をしていました. このおかげで,今でもデータを見ると自然と特徴や周期性などを考える癖が身に付いています. どんな分野の研究でも,最終的には観測したデータを分析する作業は発生するので,ある程度は身につけることができます. ですが池口研究室では純粋にデータと向き合い,その本質は何だろうかということを常に考えます. このプロセスのおかげで,他の誰よりもデータに対する感覚を鍛えることができると思います.
次に,これは池口研究室の特徴なのかも知れませんが,英語での発表を数多く経験できる点も,大きなアドバンテージと感じています. 池口研究室の大学院生は日本の学会であっても英語で論文を書いています. 今の企業にとって,英語は使う使わないには関係なく必須です. 私の勤めている会社でも,突然3ヶ月ほど海外出張に行くことになったりします. 上で紹介したデータに関する感覚と同様,英語も嫌々であっても使わないと身に付きません. また,企業に入ってから英語を学ぶには,通常お金がかかります. 研究のサポートだけでなく,正しい英語も教えていただけるほど面倒を見てもらえる研究室は他にはないのではないでしょうか. 今更になって恵まれた環境だったな,と実感しています. 英語に関してはもう一つ,私は経験できなかったのですが,すばらしいメリットがあります. 発表後,海外一人旅をすることもできます. 努力次第でそんな貴重な経験ができるのは,大変うらやましいことです. みなさんも是非池口研究室で経験してみてください.
この他に,発表の機会が多いということも,池口研究室のメリットの一つと思います. 池口研究室に在籍していたときは,定期的に開催される非線形問題勉強会でも発表をしました. プレ学会発表として非線形分野の先生方に発表を聞いていただいたり,研究に煮詰まったときの相談に使わせてもらったりしたのですが, 時間制限なくじっくりと議論できるため,本番の学会発表よりも濃い指摘をいただけることも多々ありました. そのうち勉強会が本番で学会はそのおまけ,というような錯覚を感じるようにもなりましたが,ここまで細かく発表を見ていただける機会は普通ありえません. また就職後に他大学出身の方とも話しましたが,学会以外でプレゼンをする人に今のところ出会ったことがありません. おかげでプレゼンに対して度胸がつき,業務報告などでも落ち着いて説明することができるようになりました.
最後に卒業後も池口研究室とは交流があることを紹介したいと思います. 池口研究室ではOB会があり,希望すれば上で紹介した非線形問題勉強会にも出席できます. またバーベキューなどの各種イベントにも参加できます. 私自身の参加率は低いので,あまり大きなことは言えないのですが,一度でも交流があった方々と,卒業後も交流ができるというのは貴重な財産だと考えています. 特に企業に就職してしまうと,なかなか出席しにくくなります. それでも非線形問題勉強会に呼んでいただける池口先生の心の広さには大変感謝しています. もし,みなさんが池口研究室に来ることになりましたら,非線形問題勉強会やバーベキューなどでお会いすることになるかもしれません. そのときにはファミリーの一員としてよろしくお願いします.
どこでも通用する人材になれる研究室
細田 健人
みなさん,こんにちは.池口研究室究室OBの細田です. 私は2005年に大学院修士課程を修了し,今は富士ゼロックス株式会社で複合機のソフトウェア開発を担当しています. 池口研究室に在籍していたときは,隔年結実現象を起こす農作物の収穫量の研究をしていました. 実際のデータを日々いじくり回し,先輩方とホワイトボードの前で深夜まで議論をしたのは貴重な経験です. さらには2度も海外での発表を経験させてもらい,自分の人生の中でも最も充実した3年間でした. これから研究室に配属になる皆さんも,是非研究生活をエンジョイしてもらいたいと思います. さて,研究室紹介ということですが,既に研究室を卒業してから5年ほど経過しておりますので, 企業に就職してから思うことを中心に池口研究室の雰囲気やメリット,さらには卒業してからの池口研究室とのつながりなどを書いていこうと思います.
まず,今の企業ではデータで物事を説明するスキルが要求されます. 巷で流行の(もう古い?)論理的思考やロジカルシンキングなどが近いのですが,現場ではそれらの知識に加えて, なぜその現象が発生しどこが最も問題となっているのか,というもう一段深く堀り下げた内容までをデータで説明する力が要求されます. 説明するスキルについては,書籍などである程度習得することはできます. しかし,データに関する感覚・センスというものは,実際にデータをこねくり回して,それが起きた背景について, コーヒー片手に夜な夜な頭を抱えることで身に付くものだと実感しています. 私が池口研究室に入って最も役に立っていると思うことは,このデータに対する感覚です. 池口研究室では,いつも当たり前のように,あーでもないこーでもないとデータに関する議論をしていました. このおかげで,今でもデータを見ると自然と特徴や周期性などを考える癖が身に付いています. どんな分野の研究でも,最終的には観測したデータを分析する作業は発生するので,ある程度は身につけることができます. ですが池口研究室では純粋にデータと向き合い,その本質は何だろうかということを常に考えます. このプロセスのおかげで,他の誰よりもデータに対する感覚を鍛えることができると思います.
次に,これは池口研究室の特徴なのかも知れませんが,英語での発表を数多く経験できる点も,大きなアドバンテージと感じています. 池口研究室の大学院生は日本の学会であっても英語で論文を書いています. 今の企業にとって,英語は使う使わないには関係なく必須です. 私の勤めている会社でも,突然3ヶ月ほど海外出張に行くことになったりします. 上で紹介したデータに関する感覚と同様,英語も嫌々であっても使わないと身に付きません. また,企業に入ってから英語を学ぶには,通常お金がかかります. 研究のサポートだけでなく,正しい英語も教えていただけるほど面倒を見てもらえる研究室は他にはないのではないでしょうか. 今更になって恵まれた環境だったな,と実感しています. 英語に関してはもう一つ,私は経験できなかったのですが,すばらしいメリットがあります. 発表後,海外一人旅をすることもできます. 努力次第でそんな貴重な経験ができるのは,大変うらやましいことです. みなさんも是非池口研究室で経験してみてください.
この他に,発表の機会が多いということも,池口研究室のメリットの一つと思います. 池口研究室に在籍していたときは,定期的に開催される非線形問題勉強会でも発表をしました. プレ学会発表として非線形分野の先生方に発表を聞いていただいたり,研究に煮詰まったときの相談に使わせてもらったりしたのですが, 時間制限なくじっくりと議論できるため,本番の学会発表よりも濃い指摘をいただけることも多々ありました. そのうち勉強会が本番で学会はそのおまけ,というような錯覚を感じるようにもなりましたが,ここまで細かく発表を見ていただける機会は普通ありえません. また就職後に他大学出身の方とも話しましたが,学会以外でプレゼンをする人に今のところ出会ったことがありません. おかげでプレゼンに対して度胸がつき,業務報告などでも落ち着いて説明することができるようになりました.
最後に卒業後も池口研究室とは交流があることを紹介したいと思います. 池口研究室ではOB会があり,希望すれば上で紹介した非線形問題勉強会にも出席できます. またバーベキューなどの各種イベントにも参加できます. 私自身の参加率は低いので,あまり大きなことは言えないのですが,一度でも交流があった方々と,卒業後も交流ができるというのは貴重な財産だと考えています. 特に企業に就職してしまうと,なかなか出席しにくくなります. それでも非線形問題勉強会に呼んでいただける池口先生の心の広さには大変感謝しています. もし,みなさんが池口研究室に来ることになりましたら,非線形問題勉強会やバーベキューなどでお会いすることになるかもしれません. そのときにはファミリーの一員としてよろしくお願いします.