経営工学科 学部3年生のみなさん,お久しぶりです. 4月まで,経営工学科で助教として従事していた松浦隆文です. もしかして,忘れてしまいましたか? 私は,みなさんと情報メディア実験で一緒に Microsoft Office の使い方などを勉強したことをはっきりと覚えています. みなさんが入学してから3年が経ち, この秋から研究室に配属され,来年度から卒業研究が始まると思います.
私も約10年前,どういった研究をやりたいか,研究室の雰囲気はどうだろうか, 自分の学力で卒業研究をやり遂げることができるだろうかなど, 不安な気持ちの中,研究室を選びました. 悩みに悩んだ末,実は,池口研究室 (当時は埼玉大学) を希望し, 2003年から7年間を池口研究室で過ごしました.
なぜ私が池口研究室を希望したのでしょうか. その理由は,池口研究室の研究室紹介で聞いた, 「組合せ最適化問題に対するカオスダイナミクスを用いた解法」 について研究したいと思ったからです. 池口研究室配属の希望が叶い, 私はカオスダイナミクスを用いた組合わせ最適化問題の解法を研究テーマとし, 卒業研究を行ないました.
代表的な組合せ最適化問題の一つとして 「巡回セールスマン問題」という問題があります. この問題では,都市の集合と都市間の距離が与えられます. そして一人のセールスマンがある都市から出発し, 全ての都市をちょうど一度ずつ訪問し, 出発した都市にもどってくる巡回路を求めます. 例えば,セールスマンが車で各都市を移動する場合, 巡回距離が長くなると多くのガソリンを消費することになります. もし,ガソリンが安ければ,ガソリン代など気にする必要はありません. しかし,最近は,ガソリンの値上がりが止まらず, 1リットル当たり約170円まで上昇していることを皆さんもご存知だと思います. 優秀なセールスマンは,コストを削減し会社の利益を上げるために, なるべく短い巡回路で全ての都市を訪問しようと考えるはずです. では,どうやって短い巡回路を見つければ良いのか? どうやって短い巡回路を作れば良いのか? その方法・アルゴリズムを開発することがこの研究の目的となります. この短い巡回路を作るための方法 (アルゴリズム) について, 世界中の研究者が研究を行っています.
どの研究もそうですが,ライバルは世界中にいる研究者です. 私も世界一のアルゴリズムを目指し, 時には研究室に泊まり込み, 文献・参考書を読み,アルゴリズムを考え, シミュレーションを行いましたが, 提案したアルゴリズムの性能が向上したときの喜びは, それまでの苦労を忘れさせてくれます. みなさんも,自分の興味が持てる研究テーマで研究ができる研究室を選んで下さい!
私がアルゴリズムに関する研究を始めてから12年が経ちましたが, 残念ながら,まだ,世界一のアルゴリズムは開発できていません. これからも,世界一を目指し,研究活動に励んでいきたいと思います.
私は7年間,池口研究室に所属していましたが, 池口研究室の雰囲気は非常に良かったです. 池口研究室に限らず,配属前に私が抱いていた研究室のイメージは, 研究成果を出すために,会話もなく, 各個人が研究に没頭し,独自の世界に浸っているといった, ネガティブなイメージしかありませんでした. しかし,池口研究室には全くそのような雰囲気はありませんでした.
もちろん,研究成果をだすために, 皆が黙々と研究活動を行うコアな時間帯はあります. しかし,それ以外に,心身共にリフレッシュする機会, 研究室のメンバーとコミュニケーションを取る時間が沢山ありました. 例えば,地域の体育館を借り,研究室の先輩・後輩達と バスケットボールやバドミントンなどで汗を流したり, 研究室でカードゲーム,麻雀をしたこともありました. 暑い季節になると夕方からビールを飲んだこともあります.
特に,池口研究室では, これまでに多くの先輩方が博士前期課程, 博士後期課程を修了しており, 先輩方と交流をもてる機会が多々あります. 例えば,バーベキュー大会, 複数大学の研究室が集まって開催される非線形問題研究会, 夏合宿,不定期に開催される懇親会などがあります. 研究の話だけではなく, 普段なかなか聞くことができない勤務している会社の裏話や最新技術など, 就職活動に役立ちそうな話を聞くこともできます. 私も参加しているので,皆さんにお会いできることを楽しみにしています.
私は博士課程まで進学し,その後,東京理科大学に着任し,現在は, 日本工業大学情報工学科にて助教として勤務していますが, これは池口研究室で過ごした7年間があったからこそだと思います. これからは, 池口先生のように情熱的な先生を目指して行こうと考えています. 学部3年生のみなさんは, これから研究室が決まり, 研究者としての第一歩を踏み出しますが, どの研究室に配属されても有意義な研究生活を送って下さい. それが池口研究室であった場合, 有意義な研究生活が送れることを私が保証します.
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松浦 隆文
経営工学科 学部3年生のみなさん,お久しぶりです. 4月まで,経営工学科で助教として従事していた松浦隆文です. もしかして,忘れてしまいましたか? 私は,みなさんと情報メディア実験で一緒に Microsoft Office の使い方などを勉強したことをはっきりと覚えています. みなさんが入学してから3年が経ち, この秋から研究室に配属され,来年度から卒業研究が始まると思います.
私も約10年前,どういった研究をやりたいか,研究室の雰囲気はどうだろうか, 自分の学力で卒業研究をやり遂げることができるだろうかなど, 不安な気持ちの中,研究室を選びました. 悩みに悩んだ末,実は,池口研究室 (当時は埼玉大学) を希望し, 2003年から7年間を池口研究室で過ごしました.
なぜ私が池口研究室を希望したのでしょうか. その理由は,池口研究室の研究室紹介で聞いた, 「組合せ最適化問題に対するカオスダイナミクスを用いた解法」 について研究したいと思ったからです. 池口研究室配属の希望が叶い, 私はカオスダイナミクスを用いた組合わせ最適化問題の解法を研究テーマとし, 卒業研究を行ないました.
代表的な組合せ最適化問題の一つとして 「巡回セールスマン問題」という問題があります. この問題では,都市の集合と都市間の距離が与えられます. そして一人のセールスマンがある都市から出発し, 全ての都市をちょうど一度ずつ訪問し, 出発した都市にもどってくる巡回路を求めます. 例えば,セールスマンが車で各都市を移動する場合, 巡回距離が長くなると多くのガソリンを消費することになります. もし,ガソリンが安ければ,ガソリン代など気にする必要はありません. しかし,最近は,ガソリンの値上がりが止まらず, 1リットル当たり約170円まで上昇していることを皆さんもご存知だと思います. 優秀なセールスマンは,コストを削減し会社の利益を上げるために, なるべく短い巡回路で全ての都市を訪問しようと考えるはずです. では,どうやって短い巡回路を見つければ良いのか? どうやって短い巡回路を作れば良いのか? その方法・アルゴリズムを開発することがこの研究の目的となります. この短い巡回路を作るための方法 (アルゴリズム) について, 世界中の研究者が研究を行っています.
どの研究もそうですが,ライバルは世界中にいる研究者です. 私も世界一のアルゴリズムを目指し, 時には研究室に泊まり込み, 文献・参考書を読み,アルゴリズムを考え, シミュレーションを行いましたが, 提案したアルゴリズムの性能が向上したときの喜びは, それまでの苦労を忘れさせてくれます. みなさんも,自分の興味が持てる研究テーマで研究ができる研究室を選んで下さい!
私がアルゴリズムに関する研究を始めてから12年が経ちましたが, 残念ながら,まだ,世界一のアルゴリズムは開発できていません. これからも,世界一を目指し,研究活動に励んでいきたいと思います.
私は7年間,池口研究室に所属していましたが, 池口研究室の雰囲気は非常に良かったです. 池口研究室に限らず,配属前に私が抱いていた研究室のイメージは, 研究成果を出すために,会話もなく, 各個人が研究に没頭し,独自の世界に浸っているといった, ネガティブなイメージしかありませんでした. しかし,池口研究室には全くそのような雰囲気はありませんでした.
もちろん,研究成果をだすために, 皆が黙々と研究活動を行うコアな時間帯はあります. しかし,それ以外に,心身共にリフレッシュする機会, 研究室のメンバーとコミュニケーションを取る時間が沢山ありました. 例えば,地域の体育館を借り,研究室の先輩・後輩達と バスケットボールやバドミントンなどで汗を流したり, 研究室でカードゲーム,麻雀をしたこともありました. 暑い季節になると夕方からビールを飲んだこともあります.
特に,池口研究室では, これまでに多くの先輩方が博士前期課程, 博士後期課程を修了しており, 先輩方と交流をもてる機会が多々あります. 例えば,バーベキュー大会, 複数大学の研究室が集まって開催される非線形問題研究会, 夏合宿,不定期に開催される懇親会などがあります. 研究の話だけではなく, 普段なかなか聞くことができない勤務している会社の裏話や最新技術など, 就職活動に役立ちそうな話を聞くこともできます. 私も参加しているので,皆さんにお会いできることを楽しみにしています.
私は博士課程まで進学し,その後,東京理科大学に着任し,現在は, 日本工業大学情報工学科にて助教として勤務していますが, これは池口研究室で過ごした7年間があったからこそだと思います. これからは, 池口先生のように情熱的な先生を目指して行こうと考えています. 学部3年生のみなさんは, これから研究室が決まり, 研究者としての第一歩を踏み出しますが, どの研究室に配属されても有意義な研究生活を送って下さい. それが池口研究室であった場合, 有意義な研究生活が送れることを私が保証します.