池口研を選んだ3つの理由
~ 理想・運命・そして適切な指導 ~

宮田 佳祐

宮田 佳祐

学部3年生の皆さん,こんにちは. 2016年3月に工学部経営工学科を卒業し, 現在も大学院の工学研究科 経営工学専攻 修士1年生 として引き続き池口研究室に所属している宮田佳祐です. 私が学部3年生のときに, 次の年から所属する研究室として池口研究室を選んだ 理由は3つあります.

理由の一つ目は,やりたかった研究がここならできると感じたからです. 私が高校2年生から3年生へいよいよ大学受験を考え始めた2011年3月, それは起こりました.東日本大震災です. 日本全国が大きく揺れ, 大津波を引き起こし東北地方を中心に多大な被害を招きました. 私はこの時,『地震』という自然災害の恐ろしさを改めて痛感しました. そして同時に,『地震』を事前に起こることが知ることができれば, 何かしらの対策をとれるのではないかと考えました. その後,コンピュータを扱うのが好きだったのでプログラミングを学びたいと思い, 経営工学科へ入学し,3年間いろいろなことを学んできました. いよいよ研究室配属を決めなくてはいけない時期になり, 今まで学んできた知識を活かして何を研究しようかなと考え始めた矢先, 池口研究室のパンフレットを見て, 『データ解析 …… 地震予測など…』という文字を見つけました. 私はこれしかない!と思い,池口研究室へ配属希望を出しました. そして現在も,池口研究室にて地震活動に関する解析を行っています.

理由の二つ目は,ただならぬ運命を感じたからです. 大学受験の際,私は地元が埼玉県であることから 埼玉大学工学部を志望していました. なので,埼玉大学のオープンキャンパスに参加する機会がありました. オープンキャンパスではこの学部・学科ではどのようなことを学べるか, 研究しているかについて様々な話を聞くことができました. そこで一番印象に残ったのが,天気予報についての研究についての紹介でした. 一番印象に残っている言葉として 『TVなどで週間予報というのがよくあるが, 確信を持って言えるのは三日後の天気までです. それ以降は天気予報士の勘だと考えられます.』 というものがありました. これらの話を聞いて, 埼玉大学にいってこんな研究ができるところに行きたいな などと考えていましたが, 諸々の事情から私は東京理科大学へ進学しました. 少し後悔の念も感じましたが,大学3年生の時に奇跡が起こりました. 新任教員で埼玉大学から先生がやってくるという情報が入り, 確認するとなんと, あの時埼玉大学で天気予報の研究についての紹介をしていた 研究室の教授である池口先生ではないですか. この時,私は驚きとともに, 東京理科大学へ入学した際に感じた後悔の念が 一気に吹き飛びました. そして,これは運命以外の何物ではないと感じました.

最後の三つ目は,何と言っても池口先生の人柄に惹かれたからです. 大学にていろいろな授業を受けてきて, 理屈がわからないまま公式や用語などを覚えただけで 授業が終わってしまったものがいくつかありました. ただ,池口先生の授業は違いました. あるものが成り立つ理屈の基礎の基礎から 話を始めてくださったり,わからないことがあれば, 一つ一つの丁寧に教えてくださり, 理解に至るまで面倒を見ていただいたりもしました. どんな質問にも,時にはユーモアを交えながら, 的確な答えをいただけました. おかげでとても充実した授業を受けることができ, 多くの知識を深めることができました. 研究室選び(経営科学)の時でも, 私たちを楽しみながら知識を深めることが できるように様々な工夫を感じました. 研究室に入っても,池口先生は他の仕事が忙しいにもかかわらず, 私の研究についての相談に親身になって聞いてくださいました. これらのことから,私は池口先生の人柄に惹かれ, このことが研究室配属の決め手になりました.

以上が,私が池口研究室に入った理由です. 実際に研究室に入り,自分のやりたい研究をすることができ, 信頼の出来る池口先生のもとで懇切丁寧な指導 を受けながら研究をすることができました. 現在でも,とても充実した研究室生活を過ごしています.

学部3年生の皆さんも,自分の信念にあった研究室, 運命を感じた研究室を選んでください. そうすれば,充実した研究室生活を送ることができると思います. もし,池口研究室に入るのであれば, 私も大学院生として皆さんの研究室生活を力強くサポートします. では,皆さんが来ることを池口研究室にてお待ちしています.

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