大恩ある池口研究室

松丸 幸平

松丸 幸平

学部3年生の皆様へ.私は2014年度,工学部第二部経営工学科卒業の松丸幸平で す.私の大学生活はただただ失敗の連続で,おかげで8年という在学可能期間を 目一杯使用しての卒業となりました.そんな私でも「失敗した」とはとても思え ないのが,池口研究室で過ごした最後の一年です.

実は私は8年目を迎える2014年4月の時点で,配属される研究室が決まっていませ んでした.というのも,そもそも研究室配属願いをしなくてはいけないなど知ら ず,一切希望を届け出ていなかったのです.これまで7年コツコツと単位を取得 してようやく卒業研究着手を許可されたのに,私は完全に路頭に迷っていました. そんな私を引き受けてくれたのが,池口教授でした.

池口研究室では,池口教授を始め院生の方々も,学部生に優しく根気づよく指導 してくださいました.卒業研究をするにあたり必要となるスキルを,タイピング などのごくごく初歩から順番に教えてくださり,ろくに勉強ができなかった私で も皆に遅れることなく歩みを進めていけました.

皆で課題に取り組み,夏の合宿などのイベントを共に過ごす中で,池口研究室の 学部生はとてもまとまりのあるメンバーとなりました.卒業研究をするのに必要 なこととは言え,課題は大変で,できることなら学校には来ず家でごろごろとし ていたいというのが本音です.しかし,研究室で,皆で過ごす時間は居心地が良 く,辛いだけのものではありませんでした.

私の卒業研究の成果は,新規性こそあったものの,とても大きな成果を出せたわ けではありませんでした.しかし池口教授は,私の研究結果についてどのような 意義があるか,どのような成果が出ているかを示してくださり,おかげで私も自 身の研究結果について満足でき,胸を張って研究発表に臨めました.

池口研究室では,他の研究室よりも,ラクをすることはできないかと思います. しかし,池口研究室で培えるものは本物の血肉となり,自分の力で研究を進める ことができます.そして,自分の力でやったことこそ,池口教授は何よりも評価 してくれます.これから研究を始める学部3年生の皆様の中で,何を研究しよう か決まっていない方,しっかりと研究結果を出せるか不安な方もいるかと思いま す.しかし,あまり不安がらずに伸び伸びと研究していただければと思います.

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