一生懸命研究したいならここ!

川井 翼

川井 翼

こんにちは.池口研究室修士1年の川井翼です. 私は2012年に埼玉大学工学部情報システム工学科を卒業し, 2013年から1年間中学校の教員をした後, 今年から東京理科大学の池口研に戻り, 研究を続けています. なぜこのような経歴をたどっているのかを説明しながら, 池口研の紹介をしたいと思います.

私は2007年に埼玉大学に入学しました. そして, 小学生の頃からやっていた吹奏楽にどっぷりとつかった学生生活を送りました. そのため,成績はあまり良くなく, 特に当時は情報系なのに, プログラミングが全くといっていいほどできず, 学部3年の頃には就職をどうするか本当に迷いました. その時,あるきっかけで学校の教員を目指そうと思い,あえて留年し, 教職に関する科目を履修し始めました. 1年後,教職に関する単位もほぼ取得することができました. いよいよ卒論に着手するところにきたのですが, どこの研究室に所属すれば,今後教員として社会に出たときに, 役に立つか?と考え, 充実した研究生活ができるという噂を信じて, 池口研究室を志望しました.

池口研究室に所属してからも,教職を志しつつ研究をしていたので, 誰よりも充実した研究生活だったと思います. プログラミングは苦手なままでしたが, 先輩方に教えていただいたおかげで,上達していきました. 先輩から,丁寧に教えてもらえるのも池口研究室の特徴です. また,先輩,同輩,先生方と真剣な議論もできるのもより研究が進みます. 研究だけでなく, 発表するにあたってのプレゼン技術や英語の能力も培うことができます. そのおかげで,学部時代本当に成績は悪く落ちこぼれとさえ思った自分が, たった1年で学会発表をするまでになり, その後,学部を卒業するまでに,国内での学会発表を4回, 海外での発表を2回行うことができました. よく池口先生は,学部での成績と研究成果はほとんど関係ない, とよく口にされていますが, まさにそれを体現できました. (注:もちろん,成績は良いほうが良いです…)

学部を卒業する頃には,研究があまりにも楽しく, 終わってしまうのが寂しく思えました.

2013年4月からは,出身地の中学校で, 理科の教員として働くことになりました. 池口研究室での成果を活かしつつ, 生徒たちに自分がおこなった研究をスライドを使いつつ紹介したり, 少しでも研究に携わった身として, 理科に興味を持ってもらおうと懸命に働きました. 働くのに慣れてくると, 池口研究室で培った能力を発揮することができました. 授業では,PCを使うことで, 生徒たちには分かりやすい授業をすることができたようです. また,学校でのICT関連で, 職場の先生方からも非常に頼りにしてもらいました. 社会人1年生が,このように職場に頼りにされる存在になるのは 珍しいと思います. こういったことが可能になるのは, 私自身の出来というよりも, 池口研究室で学んだからこその成果だと思っています.

ではなぜ,またこうして池口研究室にいるのかというと, それは研究の面白さにあります. 中学校,高校の理科の授業では, 主に15世紀から20世紀初頭にかけてどのように現象が解明されていったのか, そしてその論理性を体験し,学ぶ教科です. しかし,授業をしている身としては,既にわかっていることに対して, それを如何にわかりやすく伝えるか,ということがほとんどです. つまり古いことを延々 とやり続けることになります. (少々失礼な表現かもしれませんが…) それに対して研究は常に新しいことを追い続ける新鮮さが得られます. 実際,カオスは量子論や相対性理論と並ぶ20世紀の3大発見ともいわれており, これからが期待されている分野です.

せっかく研究をするなら, 将来役に立つものをやってみたいと思いませんか? 池口研究室ならそれができます. 研究そのものだけでなく, 社会に出ても役立つスキルが欲しいのならぜひ池口研究室へ! 皆様が来ることをお待ちしております.

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