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船木 怜大成

船木 怜大成

こんにちは,池口研究室の船木怜大成です. 私は2015年度に卒論生として池口研に配属となり, 現在は修士課程の一年生として研究を続けています. おそらくこの文章を読んでいる方は, 池口研究室になんらかの興味を持っていることでしょう. そこでこの文ではみなさんが最も気になるであろう 池口研の実情について書き記します.

私が研究室の選択を迫られた学部3年生の頃, 池口研究室について様々な噂が飛び交っていました. 池口先生自身については, 学部一年生の情報処理演習 1 という授業の担当だったため, どのような先生なのかは知っていました. しかし理科大に転任されたのは2014年度からだったため, 池口研の情報はとても少ないものでした. 当時経営工学科(現情報工学科)学生の中では, 池口研といえばブラック研究室, ブラック研究室といえば池口研という噂がありました. 当時具体的なブラックエピソードを聞いたことは全くありませんでしたが, それでもブラックという単語のイメージは強烈なものでした.

ブラック研究室と呼ばれる原因を考えてみると 研究を重視している姿勢があるのかもしれません. 池口先生のスタンスは, 大学院修士課程や博士課程に進学して研究を続けるのがよい, というものです. 研究者になってほしいという考えもあるのだと思いますが, 仮に企業に就職するとしても, 大学院修了と学部卒業のスキルの差は歴然としている, という考えがあるからです. また,大学院修了と学部卒業とでどの程度の収入差があるのかという質問に対しては, 大学院修了の方が高いという統計的事実も教えてくれました. 経営工学科の就職率は進学率よりも高く, これは理科大の中では珍しい学科でした. その中で大学院進学を強く推奨するというのは異色の存在でした.

私は池口研究室がどのようなところかを聞かれたとき, まず手厚いサポートがあると答えています. サポートの一つに, 新しく配属となった卒論生や大学院生向けの講習会があります. 池口研究室では Mac を使用していますが, 現在の Mac の OS は正式に UNIX に認められており, マウスによる GUI 操作だけだはなくコマンド入力による CUI 操作も可能です. 配属当初 Windows ユーザーだった私には初めての経験であり, 右も左もわからない状況でした. 私のような人のために, 池口研究室では数週間かけて講習会が開かれます. これは池口先生だけでなく助教の藤原先生や大学院生の方々全員で行われ, コンピュータ の操作に始まりコマンドの説明,プログラミングの復習,文章作成方法, グラフ作成など内容は多岐にわたります. これらの講習のおかげで, 1ヶ月も経つと Mac でプログラムを作成し, その結果を資料にまとめることができるようになっていました. そして,その方が断然効率的であることに気がつきました. 最初は操作をするたびにコマンドを調べていましたが, しばらくすると GUI 操作よりも素早く操作できるようになっていました.

この文章を読んでいる方も, 池口研究室はブラックという噂を聞いたことがあるかもしれません. たしかに池口研究室は楽ではないです. 週1回研究室に来ていれば卒業できる,ということはありえません. 卒業するためにやらねばならないことは様々で, 1年という時間はあっという間に過ぎて行きました. しかしこの長いようで短い期間のなかでも, 学んだことは数多くありました. もし池口研究室に興味を持った方は, ぜひ実際に訪ねてみてください. 池口研究室は見学者を大歓迎しています. ここでは書ききれなかった様々なことを 知ることができるでしょう. 百聞は一見にしかず,なのですから.

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