池口研究室でスキルアップ

薮田 直樹

薮田 直樹

私は2005年4月に,池口研究室に配属されました. 私は大学院への進学を希望していたため, 配属されてから8月の大学院の入試までは試験勉強しかしておらず, 実際に研究を始めたは9月からでした. しかし,入試の勉強をしていた間も毎日研究室へ行き, 池口先生や大学院生の先輩方からC言語や報告書作成などの講習を受けていたので, 研究を始めるにあたっても,それほど不自由しませんでした. ですので,皆さんの中に,もしプログラミングなどが苦手な人だという人がいても特に心配はいりません. また,分からないことがあったとき,行き詰まったときなども池口 先生や大学院生の先輩方に相談,議論することによって解決することができるので問題ありませんでした.

ここで,私の取り組んだ研究について書こうと思います. 私は,地震や雷,天候,経済活動などといった現象の将来の情報を予測する研究を行ないました. なかでも私が特に力を入れたのは,それらの現象の長期的な将来を予測するという研究です. 感覚的にも短期的な予測はそこそこ当たりそうですが,長期的な予測となると難しそうです. その難しい長期的な予測の精度を少しでも上げようと日々,研究しました. 日々の研究の成果は学会で発表します. 研究の発表とは,すなわち自分の考えなどを他の人に伝えることです. これは思いのほか難しいことです.池口研究室で は積極的に学会発表を行うので,こういった能力は身につけやすい環境であると思います. 発表のたびに池口先生や大学院生の先輩方と発表練習を行います. そのときに,「ここが分かりづらい」,「ここはこうした方がいいのでは?」といったアドバイスをしてくれます. 発表練習を繰り返しているうちに,そういった能力は備わっていきます.

これに関連してひとつ.大学院に進学し,大学院生になると今度は,アドバイスする側にまわります. 学部時代に得た知識,経験を生かしてアドバイスなどをしていくうちに, さらに能力が向上すると思います. なので,現在,大学院への進学を考えてない人も選択肢のひとつとして進学を改めて考えてみるのもよいのではと思います.

特に,これらの能力は研究発表のときだけでなく,社会に出てからも非常に役立つものだと思います. もしかすると社会に出てからのほうが必要とされるかも知れません. 自分の考えていること,やりたいことを相手に伝えなければならない場面が多々出会うからです. そのようなときに備え,池口研究室でこれらの能力を身につけて,スキルアップを図るのはいかがでしょうか.

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