一生懸命研究したいならここ!

高橋 武蔵

高橋武蔵

こんにちは.高橋武蔵です.今これを読んでいるということは, 池口研究室に興味があるのでしょう. 本来であれば,池口研究室の良いところや研究内容などを書くべきだと思うので すが, あえて私は触れません. 前ページにある尊敬する先人達の言葉をみてください. ここでは私の研究室日記を綴ります.

大学1年から3年まで〜はじめに〜

私が学校に来ることはほとんどなく,バイト三昧の日々でした.私の大学の位置 づけは,就職するためのステップであり,「楽」に卒業出来れば良いと考えてい ました.

大学4年3月中旬(研究室配属)〜起〜

研究室の引っ越しの手伝いをしました.1年間お世話になる先生方,苦楽をとも にする仲間と出会いました.気さくな池口先生と優しい先生達とお酒を交えな がら「楽しい」ひとときを過ごしました.この1日が私の大学生活の転機となりまし た.というのも大学に対する位置づけが少しずつ変わり始めました.

4月から6月(基礎知識の勉強,研究内容を方向付け)〜承〜

いままで「楽」することしか考えていなかったため,プログラミングスキルはレベル 0でした.Hello World(初歩中の初歩)すら出力することができませんでした. そこから,触れていくことにより,少しずつ「楽しさ」を感じ始めました. 「楽」して得られる「楽しみ」より,頑張って得られる「楽しみ」をこの大学に, 研究室に見出し始めました.

7月から9月(過去論文の追試)〜転〜

少しずつ身に付いてきたプログラミングスキルを駆使して,先生達や先輩達に助 けていただきながら実際に追試をしていきました.ここで壁にぶつかりました. どんなに修正してもうまく回らない,イライラ指数が急上昇しました.逃げ出し たいという気持ちが募り行き着いた先は酒と女でした.蛇口を目一杯ひねり,出 てくる酒を口から流し込みました.記憶をなくした私はキャバクラという快楽の 地を渡り歩いていました.しかし,朝目覚めると我に帰り自然と足は研究室に向 かっていました.何かを吹っ切ったかのようにパソコンに向かいました.今思え ば成長するためのステップだったのだと思います.

また,人前で発表する機会が与えられるため,資料の作成方法や話し方のレベル が上がっているのが,仲間達の発表を見ていても自分で発表してもよく分かりま した.仲間達の成長や自分自身の成長を感じることの「楽しさ」を感じるととも に,もっと頑張ってみようという「向上心」も芽生え始めました.

10月から1月(卒論,発表練習)〜結〜

自分なりの提案手法を考え,一心不乱にキーボードを打ちました.それが果たして 良い結果が得られるかどうかドキドキしながらEnterキーを弾きました.一喜一憂 しながら,日々を過ごしました.締め切り日という時間に尻を叩かれながら必死 になって抄録や発表スライドを作成しました.そのときの主食はレッドブルとい うのは言うまでもありません.カレンダーも発表日を迎え,緊張しながら壇上に 立ちました.無事,発表を終えた後のあのタバコの味は今でも忘れられません. 「楽」という種が研究室という花壇に落ち,1年間水をやり,肥料をあげ続けた 結果,新しい「楽」が萌芽しました.

ツラい日々もありました.しかし,今思い返せば充実した1年間でした. 人それぞれ「楽しい」や「充実」のポイントは違うと思います.どのような選択 をしても,みなさん自身の「今後の人生」を謳歌するために「今」を存分に「楽しみ」, 充実させてください.

みなさんと盃を交わせる日を楽しみにしています.

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